コーヒー産地回想録.2

森です。前回に引き続きニカラグアのカサブランカ農園から。この農園には計一月半程寝泊まりさせていただき、コーヒー農園の生産現場を学んでいました。農園(といってもほぼ山ですが)の麓にはHacienda(ハシェンダ)といって農園を管理する建物があり、資材、道具類の倉庫や生産処理設備(そのうち書きたいと思います。)があり、何人かの働き手や食事を作る女性、寮母さん的な女性、その家族が暮らしています。写真の彼女は寮母さんであるLuzさんの娘でAlissonです。

前置きが長くなりましたが、写真は食事中の一コマで赤いジュースを飲んでいますが、ニカラグアでは食事と一緒に生の果物から作ったジュースが日常でした。たくさんの種類のジュースを飲みましたが、中でも最も美味しく印象に残っているのが、Chicha(チチャ)といってパイナップルの芯や皮(硬い表面の皮の少し内側)を固形の砂糖と共に水に3日間漬けたもの、つまり発酵してアルコールができてしまうわけですが、トロピカルな風味の白ワインのようでした。沢山飲んで、子供たちに沢山飲ませると楽しく踊りたくなってしまう飲み物…。

コーヒーとは直接関係ない今日の話ですが、こういったことに興味が尽きませんでした。長く滞在するとお客さん的な対応でなく彼らの生活そのものが見えてきます。素晴らしいコーヒーがどんな環境で作られ、どんな人たちが作るのか、彼らがどんな生活をし、何を食べ、何を考えるのか?

これこそ私が望んだことです。素晴らしいコーヒーの味わいと共に伝えていけたらと思っています。