NEW 4!

ここ数日の間に4種のコーヒーがニューリリースとなりました。

迷わせてしまいますが色々試してほしいですね、少しづつ紹介します。

・El Salvador Finca Santa Elena
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2015年4月、中米・エルサルバドルにて買い付けたロットになります。

コアテペケ湖を望むサンタアナ火山の麓、約60年前にリマファミリーによりはじめられたサンタエレナ農園。同農園は2006年のサンタアナ火山の大噴火による降灰で甚大な被害を受けました。しかし、降灰により地中に豊富な養分を蓄えることができ、新しく有機栽培の農園として生まれ変わりました。
過去カップオブエクセレンスにおいて7回の入賞、2014年にはレインフォレストアライアンスの中米カリブのベスト10農園に選ばれるなど中南米屈指の有機農園となりました。また特筆すべきは、古いコーヒーの木の多い農園ということです。若い木の方が良いという生産者が殆どな中(生産量がどうしても落ちてくることによる部分があると思います)、リマさんは古い木のほうがテイストにおいては優れていると言い、これを大事に良く手入れされています。ワインにおけるぶどう栽培と同じような考え方をされていると思います。

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農園から、良い眺めです。

農園主:Fernando Lima
農園名 : Santa Elena
生産地域:Palo de Campana, Santa Ana
生産国:El Salvador
標高:1,500m-1,800m
品種:Bourbon, Pacas, Caturra
生産処理方法:Fully Washed

フレーバープロファイル:Caramel, Milk chocolate, Mandarin orange, Brown sugar, Velvety, Sweet body, Sophisticated

甘く滑らかな口当たりが素晴らしく温州みかんのような柔らかい果実感のニュアンス、ハニーナッツ、ブラウンシュガーのような優しい甘さが広がります。洗練された上質さ、飲み心地の良さを実感でできるコーヒーです。そしてこれらは有機栽培や古木が多い事と無関係ではないと思えます。

・El Salvador Finca San Cayetano Pacamara
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同じく2015年4月エルサルバドルでの買付けロットですが生産エリアや農園主、品種が異なります。

中米のエルサルバドル、アパネカ-イラマテペック山系に位置、ラファエル・シルヴァさん一家が所有する7ha程の小さな農園ですが、ブルボン種が主体でパカマラ種は僅かな生産に限られています。
パカマラ種の当店での取扱いは久々ですね、大粒でエキゾチックな風味があり人気です。グァテマラのインヘルト農園で一躍有名になりましたが、パカマラ種の生まれ故郷はエルサルバドル、本家の味!?を楽しんで頂きたいです。

特筆すべきは生産者SiCafeのプロセスの丁寧さ。熟度が高く、クリーンな味わいを裏切る事がありません。また、農園主ラファエルさんは常に環境への配慮し、日々精選プロセスの向上を試みています。例えば、コーヒー果肉は全量ミミズコンポストに再利用されています。ここで育ったミミズは畑を耕すのに用いられるというサイクルです。

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パカマラ種の木

生産者:SiCafe(Rafael Silva)
生産地域:Apaneca, Ahuachapan
品種:Pacamara
標高:1,400m
生産処理方法:Washed
フレーバープロファイル : Floral, Grape, Pineapple, Cacao, Rich body, Long lasting

フローラルな印象から、グレープやパイナップルなどのフルーツの印象に続きます。しっかりとした酸の印象と共にボリュームのある甘さがあり良いバランスです。

・Mexico Pante Suspiro, Finca Santa Teresa “ROASTY”
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メキシコはチアパス州コンコルディア集落に位置するサンタテレサ農園、集落の奥まった標高の高い所に位置し、背後には標高2,250mの山があり、そこから流れてくる潤沢な水に恵まれています。
この農園は300haの土地がある比較的大きな規模の農園ですが、この内コーヒーが植えられているのが120ha、これ以外の場所は自然林が保護されています。この自然が農園内の動植物のバランスを保つ役割を果たしています。

“Pante” とはエリアの意味、従来より12のエリアに分かれていた同農園、各エリアのポテンシャルを見るため、昨年初めてエリア毎に収穫し、一番テイストにおいて優れていたのがこの “Pante Suspiro” です。

*この農園では完全完熟チェリーだけを摘み取るように指導しています。このためメキシコのピッカーの平均賃金より5%高い賃金を払っています。

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区画:Suspiro
農園名:Santa Teresa
農園主:AMSA(Manager : Gerson Ortiz)
生産地域:Concordia, Chiapas
生産国:Mexico
標高:1,300~1,528m
品種:Mundo Novo, Pacas, Yellow Caturra
生産処理方法:Fully Washed
フレーバープロファイル:Floral, Chocolate, Caramel, Citrus, Cashew nut, Bright & Rich mouthfeel, Well balance

飲み口から後味まで一貫したチョコレート感にフローラルや柑橘の爽やかさが彩り重層的です。口当たりに厚みがあり、シンプルに美味しいと思わせるバランスの良さがあります。派手なフレーバーはありませんが毎日飽きずに楽しんで頂けるコーヒーです。

・Colombia Finca La Palma “Dark roast”
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ウイラ県南部サンアグスティン市にある5ヘクタールの家族農園のマイクロロット。
サンアグスティン生まれのマルティニアーノ。父親もコーヒー農家で、幼い時からコーヒー栽培を身近に見ながら育ってきました。麻薬組織とコロンビア政府軍の内戦時には、家族を養うため、別の土地で暮らしていたこともありましたが、6年前に自然環境保護団体の協力もあり、譲り受けた土地へ戻ってきました。現在は妻と二人の子供と一緒に農園内に小さいながらも自分の家を建てて暮らしています。二人の子供たちは学校から帰ると父親を手伝って、将来のコーヒー生産者へと成長していき、何世代にもわたって受け継がれていくのです。

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農園名 : La Palma
生産者 : Martiano Ollos, Anatolia Ollos
生産国 : Colombia
位置 : Vereda la Argentina, San Agustin, Huila
標高 : 1,800m
農園面積 : 5ha
品種 : Bourbon, Caturra
生産処理 : Fully Washed

コロンビア、ウィラ地区の中でも伝統的な品種や土壌の残るエリア、綺麗な味わいの中にジャスミンのようなフローラル、ラズベリー、柑橘の香りが溢れています。

*本商品はダークローストです。
素材とローストにより、熟したベリーやキャラメルのような甘い香味、カカオ分の高いチョコレートのようなボディや後味に仕上がっています。深煎りにおいても大事なのは素材の力、ローストに負けない力強い個性を持ったコーヒーです。