エンバハーダ農園

コーヒーカウンティで販売しているコーヒー、エンバハーダ農園の紹介です。

私(森)は今年の5月から8月アタマまで約3ヶ月間日本を離れ、中米のコーヒー産地、他を回りましたが中でも2ヶ月近くニカラグアに滞在し、農園に住み込み、コーヒーを学び、生活する中で色々なことを感じてきました。

主に滞在したのは、ヌエヴァ セゴヴィア地域のディピルト地区にあるカサブランカ農園(別の機会に紹介します)。農園のオーナーはセルヒオ・ノエ・オルテスさん。

image

今回紹介するのは、そのカサブランカ農園から車で2時間程にある同じくセルヒオさんが所有するエンバハーダ農園、ヌエヴァ セゴヴィア地域、モソンテに位置します。直線距離にすると7、8キロくらのものですが、いざ辿り着くとなると大変。2時間の内、1時間半程を車で登れる限界とも思えるような山道を登り続けないといけません。途中崖から落ちそうな箇所がいくつか…。登って登ってひたすら登って辿り着くのが、標高1,600m前後とニカラグアでも最も高いエリアにあるエンバハーダ農園です。

しかしなぜこのような困難な場所にセルヒオさんは農園を所有することにしたのか、、。高い標高、独特の微小気候を持つニカラグアでも屈指のロケーションに魅せられたからです。標高の高さ故、寒暖差が激しくコーヒーチェリーが熟していくのに長い時間を要します。収穫は他のエリアに比べ1ヶ月以上も遅い程です。しかしこのようにゆっくりと成熟していくからこそ複雑かつ繊細な風味を持ちます。

ようやく農園に辿り着き、車から降りた瞬間の農園の光景がとても印象的でした。見上げる程のとても険しい斜面に逞しく育つコーヒーの木々が朝日を浴びて輝き、一目で素晴らしいコーヒーに違いないと思わせるもの。しかし農園に行ったときの写真はカメラの不具合で消えてしまいました、残念。(cafevinoのラベルに込めました!)代わりに農園に連れて行ってくれた運転手、パウルさんの写真です。野球がうまいんです。

image

パウルは収穫期には毎日エンバハーダ農園から生産処理設備のあるカサブランカ農園に収穫されたコーヒーチェリーを運びます。片道2時間の山道を!そう、生産処理設備はカサブランカ農園にあるので毎日山道を往復しないといけないのです。大変な仕事です。彼と車に乗ってるとたくさんの人が声をかけてくる人気者。ヒッチハイクもどんどん乗せちゃう、とても優しい男です。

少し話がそれました・・、セルヒオさんの自宅に併設されているラボにおいて彼の作るコーヒー11種類程を私自身で焙煎しカップテストを行わせてもらいました。中でも最も素晴らしいと感じたのが、このエンバハーダ農園のコーヒーです。

image

複雑な酸やフルーティな甘さ、クリーミーな質感を引き出した中煎り、苦みの中にフローラルな香味やすっきりとしたあと味を引き出した深煎りの2種類のローストでラインナップしています。

生産者:セルヒオ・ノエ・オルテス
生産地域:ニカラグア−ヌエヴァ・セゴヴィア−モソンテ
品種:レッドカトゥアイ
標高:1,500m〜1,600m
生産処理方法:フーリーウォッシュト
・フレーバープロファイル : Floral , Apricot , Peach , Structure , Creamy

Web shop

http://mozucoffee.shop-pro.jp

cafevinoでもラインナップするCOFFEE COUNTYのいわば看板商品です。

http://coffeecounty.tumblr.com/post/66731597140/cafevino

コーヒーカウンティで扱うコーヒー豆は、私たちが産地に赴き、作り手を知り、気候や文化を感じてきたものだけ。そうしたイメージを大事に日々ロースティング(焙煎)を行っています。